M.2 NVMe SSD向けヒートシンクの効果は抜群でした

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概要

M.2 NVMe SSDであるSeagate FireCuda 530 1TBのヒートシンク無しを購入しました。
同時にineo M12というSSD向けにしては巨大なヒートシンクも購入しましたので、ヒートシンクの有無で速度や温度がどのように変化するか検証しました。
SSDの仕様は読み込みが7300MB/s、書き込みが6000MB/sです。
ヒートシンクは12~25℃温度低下すると謳っています。

結果

ヒートシンクなしの速度と温度です。
シーケンシャル読み込みは仕様を超える速度となりましたが、シーケンシャル書き込みは仕様の6割程度となりました。
これは何度かCrystalDiskMarkを動作させた中で最も速かった場合で、2枚目の画像のように遅い場合もありました。
温度は74℃や75℃に張り付いた状態となっており、サーマルスロットリングにより速度が低下している可能性が高いです。
また、ベンチマークをしていない状態でも、温度は60℃程度と高いままです。

ヒートシンクなしの速度(速かった時)
ヒートシンクなしの速度(遅かった時)
ヒートシンクなしの温度

ヒートシンクありの速度と温度です。
シーケンシャル読み込みはヒートシンクなしと同様、仕様を超える速度が出ています。
シーケンシャル書き込みは、ヒートシンクなしよりは速くなりましたが、仕様の7割程度となっています。
温度は50℃程度までしか上がらず、ベンチマークをしていないときであれば40℃程度をキープしています。

ヒートシンクありの速度
ヒートシンクありの温度

まとめ

ヒートシンクの効果は大きく、宣伝文通り最高温度は25℃も低下し、サーマルスロットリングと思われる速度低下が起きることはなくなりました。
最近は標準でヒートシンクが付いていたり、マザーボードにヒートシンクが付いていることがあるため、ヒートシンクなしで運用されている方は少ないかもしれません。
もしヒートシンクなしで運用されている場合は、温度を確認し、高ければヒートシンクを追加することで高速化できるかもしれません。

ただ、シーケンシャル書き込み速度は仕様通りの速度が出ませんでした。
原因として、約450GBのデータを移してから一晩経った程度のため、高速キャッシュ(SLCとして書き込むことで書き込みを高速化する機能)の空き領域がない可能性や、高速キャッシュデータの書き込みが行われている最中の可能性があるのかもしれません。
不良品(外れ個体)だったら悲しいので、しばらく通常使用して高速キャッシュ周りが落ち着いてから再度CrystalDiskMarkで測定してみます。
それで仕様通りの速度が出るようであれば問題はありませんが、本記事のベンチマーク結果が読み込みを含めてすべて誤った結果ということになってしまいます…

追記

高速キャッシュが空いたと思われる数日後に再度計測を行い、以下記事を投稿しました。
M.2 NVMe SSD向けヒートシンクの効果は抜群でした その2

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